人間が物を買うとき、どんな理由があるのだろう。
買うときの理由
①本当に、その目当ての物が、喉から手が出るほど欲しくて欲しくてたまらないのだろうか?
②それが無いと、この先の生活をやりくりしていくことが出来ないほど、困るのだろうか?
③何としてでもこの物を手に入れなければ、明日からの自分の未来が危うい。
背に腹は代えられない、奪い取ってでも手に入れたい。
という思いなのだろうか。
全部ちがう、と思っている方。
大正解。
全部ちがいます。
人の購買欲求は、
命をかけてまで手に入れたいと思っているわけではないのです。
では、なぜ人は大切なお金を渡してまで、自分が欲しいと思うものを買うのでしょうか。
人が物を買ってしまう理由【本当に欲しいのか】
「人が物を買う」という行動心理。
結論を言うと
その物を手に入れることで「快になる自分が想像できる」ものに、人間はお金を支払うのです。
人間は、想像する力がある生き物です。
「快な状態」である自分の姿を想像できるときに、
お金を出して「快」を手に入れようとします。
人の欲求にはレベルがある
これは、心理学者マズロー(米)の人間の欲求段階を表した図です。
〈自己実現の欲求〉
自分がこう成りたいという自身の実現を目指す欲求
〈承認欲求〉
社会の中で人から認められたいという欲求
〈社会的欲求〉
家族や会社、集団・グループなどに属し役割を持ちたいという欲求
〈安全の欲求〉
経済不安や外敵などに怯えず、安心して生活したいという欲求
〈生理的欲求〉
生命維持のため、食欲・睡眠欲などを満たす生理的・本能的な欲求
人間の欲求を段階で分けたとき、一番上の「自己実現の欲求」というのは最上位の欲求です。
他の欲求がすべて満たされたときに、やっとたどり着く欲求です。
「自己実現の欲求」は、人間が生きていく上では、もっとも崇高な欲求だと言えるでしょう。
さて、
自分が売ろうとしているものがある人。
売りたい物は、どこの欲求段階に入りますか。
人間のどの段階の欲求を満たすためのものでしょうか。
その段階を知ることも重要なことです。
どの段階の欲求かを知ると、それに合ったアプローチを考えることができます。
ちなみに、
マズローの欲求段階の図の
「下位の欲求」ほど、生活している上で比較的「多く」出現する欲求です。
「上位の欲求」は、今すぐ満たされたいという欲求ではなく、中長期的に実現しようと考えている欲求です。
そして
人間は「高次な段階の欲求」を求めるときほど、高いお金を払おうとする傾向があります。
自分を実現したい、自己ステータスを手に入れたい、最終的には誰もがそう考えるんですね。
逆に低次な欲求、つまり「原始的な欲求」ほど、リピート率が高くなる傾向もあります。
低次な欲求は、生理的に必要な欲求ですので、当然といえば、当然ですね。
マーケティングと「人の欲求」
最近のSNSの流行とともに、多くなっているのが「承認欲求」です。
「インスタ映え」なんて言葉が生まれたように
人からよく見られたい、すごいと思われたい、いいなあと羨ましがられたい、
と思う人が増えたように思います。
そのような人たちは、
下の3つの段階(生理的・安全・社会的欲求)が満たされた状態となります。
比較的「高次」な欲求になります。
「承認欲求」を満たすことは、SNSの力でできます。
ただ、何を発信するか、発信する内容を求めている人が数多くいます。
だから、現代の商売は「見栄え」まで気にするのです。
内容や品質が、「かつてと同じ」だけでなく。
見栄えが良いか、ゴージャスか、洗練されているか、人を惹きつけるか。
そんなことまで考えている商品は、SNSが勝手に宣伝していってくれます。
「快」を求めて買う人々に何が売れるか
昔
便利
おいしい
安い
高性能
今
スピード
見栄え
レア
シンプル
人々が求めるものも変わってきました。
消費者である、人々の感覚が「洗練」されてきたからでしょう。
洗練されてきた感覚と、人々の生活。
そんな新しいライフスタイルにあなたは、どんな提案ができますか。
現代人の「心」へアプローチできるもの。
少しずつ変化してきています。
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